生存確認備忘録

ひょんなことからうつ病。

病院へ

朝、体がとてつもなく重い。

でも不思議なことに「病院に行かなくてはならない」という指示が

脳内でぐるぐるしており、憑りつかれたかのように準備をしていた。

 

 

予約無しで駆け込めるとはいえ、結構混むし待つだろうという想定で

朝一に行くことにしていた。

 

病院までは家から一駅。

会社とは別方向の地下鉄に乗り、目的地へ行く。

この間、ドキドキがすごい。動悸が半端ない。

 

初めて病院の門をくぐったわけだけども、

この時間帯でも診療待ちの人がいたので、なんだかなぁと

今になって思う。(その時は余裕がなくて何も感じなかったけど

 

初診なので、色々質問票に答える。

性格的な事だったり、現在の症状だったり、

全部あわせて50問以上の質問に答えていくんだけど

頭働いてないので、すごく時間がかかった。

 

丁度このころ朝の9時ごろだったので

上司に連絡。病院に行った後、出社する旨を伝えた。

 

 

ドキドキしながら診察を待つのだけど、

先生とお話しする前に、カウンセラーの人?(細かい事覚えてない

に、色々質問された。

いまの症状が出ている経緯だったり、家族構成だったり。

(後で調べると精神疾患は遺伝的な事もあるからなのかなと)

 

で、ようやく、先生に診てもらうんだけど

先生若い・・・そして、すごくカジュアルな恰好・・・

おかげであまり緊張しなかった記憶。

白衣でお堅い先生なのかなってちょっと委縮していたから

すごく安心できた。

 

これまでの症状、経緯、思いあたる原因、

頭が回っていないけど、出来るだけ伝えられることはすべて言えたかなあ

とにかく、先生は抑うつ症状が出ているから

仕事から離れて、よく寝て、何も考えないようにしてみてください。とのことだった。

 

2週間は様子を診たいから、またそのころに病院きて~って感じで。

 

眠れない事を相談したら、睡眠薬出しますとの事。

初めて飲むので怖がっていたから、体にそこまで負担の無い軽いものをだしてくれた。

(デエビゴ5mg)

 

あまり負担が無いっていうのは、ガッツリ眠る系の薬じゃないみたい。

自然に眠気を誘発するタイプらしい。よくわからんけど

 

で、診断書を書いてもらった。休職する為のね。

 

全然実感わかなかった。休職とか考えられなかったからね。

 

うちの部署にはあまり前例無かったから、これがはたして許されるのかも

わかんなかったし。とりあえず、相談しないと。脳内はそればかり。

休む事とかより、これから仕事どうすればいいんだ。そればかり。

 

お薬も貰って、会社に行くまでの間、

心臓が口から出そうになったわ・・・近づくにつれて吐き気で死にそうだった。

 

 

部署の部屋のドアノブがあんなに重く感じたのは初めて。

 

いつもなら、出社したときは、部屋に入ると

「おはようございます」って一礼するんだけど、

もはやその余裕もなく。まっすぐ、部長の席までスタスタ・・・

 

休んだことの謝罪と、休職についての相談をしたいというと

すぐに場所を用意してくれた。ここから二人での相談が始まるのだ。

 

 

診断書を見せて、簡単に説明をすると

すんなり休職が認められたので、いろいろ手続きしていく事に。

(あとあと知ったことだけど、色々裏であったみたいだ。あとで纏める)

 

 

相談していた他の上司や同僚に、休職することを報告したのだが、

色々心配と迷惑をかけてしまった自責と申し訳なさで

涙が止まらなかった(会社で涙を見せたのは初めての8年目笑

情けなかった。情けなさ過ぎて、気持ちが収まらなかった。

これも後で知った話なのだが、その時の私は涙が止まらなく、手は震えていて、異常な姿だったらしい。自分では覚えていないけど

客観的に見てやばい人だったようだ。笑

 

本来なら、息抜きとか、休めるってことに安心感を感じられるのだろうけど

全くホッとしなかった。むしろ常に自責の念。

 

家に帰って、夜まで、寝付くまで、号泣。

仕事しなくていいのに、ずっと不安が消えない。

 

一応親に報告。ラインで伝えた。

電話が来ていたけど寝ていたので気づかなかった。

というか電話できる状態でも無かったので気づかなくてよかった。

 

そんな一日だった。

 

そして初めて睡眠薬を体験するのである。